2015年1月19日月曜日

同じval++;でもaddになったりincになったり。

最近GCCのビルドをたくさんやってるなかで気づきました。
int val = 0;
val++;
という単純なC言語プログラムでさえ、i386向けのGCCとi686向けのGCCで出力されるバイナリが違うことを。

違うのは変数のインクリメントでした。i386向けGCCは
inc dword [ebp-4]
を出力しました。一方でi686向けGCCは
add dword [ebp-4], 1
を出力したのです。

addの方がバイナリが大きくなるのですが、なぜi686向けはそちらを選択したのか。僕はその理由を知りません。不思議です。

2015/01/20追記
Twitterで良い記事を紹介していただきました。
この記事によれば、inc/dec命令でストールが発生するアーキテクチャがあるそうな。そこで、そういうアーキテクチャではincの代わりにaddを使うんだそうです。
x86アーキテクチャの闇は深い。

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